2010年7月12日月曜日

[2010.07.11] クラブ選手権 準決勝 与野蹴魂会

全国クラブチームサッカー選手権埼玉県大会準決勝、
昨年まで関東リーグに所属し、アマチュアサッカー界では
全国的な知名度を誇る名門与野蹴魂会との試合が行われました。

組み合せが決まった瞬間からこの一戦を一つの目標にしてきた
選手そしてスタッフ、チーム全員が一丸となり気迫のこもった
プレーで強豪相手に臆することなく自分達のサッカーを展開。

序盤の激しい主導権争いを制し、相手陣内で続けざまにCKや
セットプレーを獲得するなど優位に試合を進めます。
その後も前線からの積極的な守備や縦に速い攻撃を軸に
相手陣内でゲームを進めるものの、経験豊富な試合巧者
与野蹴魂会に要所を抑えられ、逆に前掛りになったところで
鋭いカウンターを浴びヒヤリとさせられるシーンを作られるなど、
双方全く互角の展開のままスコアレスで前半を折り返します。

仕切り直しとなった後半は、与野蹴魂会の大きく速い展開に
揺さぶられ主導権を握られます。
すると後半5分に右サイドを完全に崩されると、フリーにさせて
しまった中央の選手に確実に決められ先制点を奪われます。
その後同点を狙い反撃を試みますが、相手のシンプルかつ正確な
プレーに中盤を制され劣勢を強いられると、後半9分にまたもや
右サイドを突破され2失点目、非常に苦しい状況に追い込まれます。

しかしここからラトルズ名物の往生際の悪さを発揮、2点を先行し
ややペースを緩めた相手から試合の主導権を奪い返すと、
後半13分に相手ゴール至近距離から虫本選手が強烈なシュート。
一度はGKに止められますが、こぼれ球にいち早く反応した山田選手が
放ったシュートがゴールラインを割り1点を返します。

さらに激しい攻撃を繰り返すと、後半21分には波多選手のスルーパスから
相手ゴール前へ抜け出した虫本選手が右足で巧みに決めて同点とし、
試合を振り出しに戻します。

その後中央を突破されGKとの一対一に持ち込まれる大ピンチを迎えますが、
GK小林選手のビッグセーブが飛び出し命拾い。
すると試合終了間際の後半ロスタイム、相手DFを振り切ってゴールに突進
するFW虫本選手がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。
このPKを虫本選手が自ら冷静に右隅に決め勝ち越し、強豪相手に2点の
ビハインドから逆転する劇的な勝利で決勝戦に駒を進めることができました。

長年埼玉県の社会人サッカーを引っ張ってきたビッグネーム与野蹴魂会を、
試合時間が短いとはいえ公式戦で打ち破る、ラトルズにとって歴史的な快挙。
古くから在籍するメンバーにとっては遥か雲の上の存在だった名門クラブに
対し、怖いもの知らずの若い選手達が伸び伸びと自分達のサッカーを貫き、
正々堂々とした戦いで互角に渡り合う素晴らしいゲームでした。

しかし運良く勝利を掴むことはできましたが、切り替えの早さ、カウンターの
スピード、展開力、プレーの精度など、多くの面でまだまだ県1部のレベルとは
差があることを痛感させられました。
このゲームで得た素晴らしい経験を今後一人ひとりが生かし、まずは次週の決勝、
そして県1部昇格に向け努力し続けて行きましょう。


クラブ選手権埼玉県大会 準決勝
VS 与野蹴魂会(県1部)

 1st 0-0
 2nd 3-2
Total 3-2

得点者
山田
虫本2

警告
山田
佐渡屋

スターティングメンバー
GK 33 小林
DF 17 加藤
DF 28 波多
DF 16 中村(元)
DF 20 経塚 →後半20分 19 荒井
MF 12 佐渡屋 →後半15分 26 中村(芳)
MF 29 日野
MF 9 山田
MF 25 東門 →後半20分 4 中嶋
FW 21 虫本
FW 23 内川

リザーブメンバー
GK 1 渡辺
DF 10 井上
DF 19 荒井
MF 4 中嶋
MF 26 中村(芳)

スタッフ
監督 熊田(智)
コーチ 石川

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