2008年12月29日月曜日

[2008.12.28] ラトルズ・アゼィリア合同蹴り納め

今年で3度目の開催と、すっかり年末の恒例行事になった狭山アゼィリアFCとの
合同蹴り納めが行われました。
今年もベテランチーム、若手チームに分かれてのガチンコゲーム。
過去の対戦成績は1勝1敗、連勝を狙うベテランチーム、前回の雪辱を期す
若手チーム、両チーム火花を散らす好ゲームとなりました。

ベテランチームの基本システムは4-4-2ながら、DFの両サイドにアゼィリアの
黒倉選手、 ラトルズの細田(賢)選手、両チーム屈指のテクニシャンを配置し
2-6-2とも言える超攻撃的な布陣。
さらにドサクサに紛れて12人出場させようと企みますが、この案はアゼィリア
今野選手が ゲーム前のアップで捻挫したことにより断念。
…って言うかボレー打って捻挫ってどんだけ運動不足なんでしょうか…。
今ちゃん頼むよ。

対する若手チームは今年もアゼィリアの10番白石選手が軸となり、
最終ラインをアゼィリア渡辺(満)選手、ラトルズ加藤選手、経塚選手と
両チームの守備の要を並べ、ベテランとは対照的な守備的な布陣で臨みました。

序盤から引き締まった展開で一進一退の攻防が続きましたが、前半の中頃に
若手チームがベテランチームの一瞬の隙を突き先制!
…したかと思われましたが、ここで主審を務めたラトルズ荒井、副審のラトルズ
高橋、両名がベテランチームの恐ろしい圧力に屈して判定を覆しオフサイド。
その後も口うるさいベテランチームが徐々に主導権を握りますが得点を奪えず、
0-0で前半を折り返します。

後半になるとさらにベテランが勢いづき、両サイド黒倉選手、細田(賢)選手を中心に、
JFL栃木SCでプレー経験もあるFW大石選手、ミスターアゼィリア恵比須選手、
ラトルズのフウテンこと熊田(智)選手などが絡み次々とチャンスを作り出します。
すると後半半ば、左サイドからチャンスを得ると、ラトルズ中嶋(義)選手が
浮いたボールを狙い済まし左足を強振、鋭い足の振りからは想像もできないような
ボテボテのシュートを放ちますが、これが逆に功を奏したか、若手チームのGK
ラトルズ渡辺選手が意表を突かれ一歩も動けず、ボールはゴールに吸い込まれ
ベテランチームが先制。

さらに数分後には、最近ダイエットに成功したベテランチームのラトルズ
中島(寛)選手が ドリブルで切れ込むと、あれよあれよという間にペナルティエリアに
侵入、この酔拳のような妙技に若手チームの守備陣も混乱し完全に突破を許すと、
至近距離から左足で豪快に蹴り込みベテランチームが2点のリード。

2点ビハインドと後がなくなった若手チームはここから猛反撃。
守備陣もオーバーラップを繰り返し、次々チャンスを演出。
すると攻め上がったDFアゼィリア渡辺(満)選手が巧みなボールコントロールから
ベテランチームのネットを揺らし1点差。
これまでほぼ2バックで守り通したラトルズ田嶋選手、石川選手の2人にも疲労の
色が見え始めベテランチーム大ピンチ。
しかしここからが経験の違い、追い詰められたベテランチームはほとんど遅延行為に
近い老獪な時間稼ぎなどで若手チームの追撃をかわし逃げ切り、
2-1で勝利を挙げ激戦に終止符を打ちました。

ラトルズ・アゼィリア両チームの皆さん、今年も一年間お疲れ様でした。
アゼィリアは県1部から降格、ラトルズも目標だった県1部昇格を果たすことができず、
両チームにとって非常に残念な年になってしまいましたが、その結果来季は再び
同リーグに入り伝統の狭山ダービーが復活することになりました。
来季はお互い県1部昇格を目指し、切磋琢磨しながら是非とも1、2フィニッシュで
共に昇格きるように頑張りましょう。
今年一年間お世話になりありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。

2008年12月22日月曜日

[2008.12.21] 練習試合 川口SC

今季ラトルズと同じ県2部Bブロックで優勝し、来季県1部に復帰する
こととなった川口SCとの練習試合が、埼玉スタジアム第4グランドにて
90分ゲーム(45-45)で行われました。

キックオフ直後のバックパスから相手のプレッシャーに負けて後ろや横に
ズルズル下げ続けてしまうと、最後はDFとGKの連携ミスからまさかの
オウンゴール、相手に一度も触らせないうちに自陣のゴールに蹴り込む
という前代未聞の大失態でいきなりビハインドを背負う展開でスタート。

その後も前半は攻守共に非常にバランスが悪く、完全に支配されたまま
ゲームが進みます。すると半ばにも追加点を許し、その後も両サイドの
対応に遅れ、中央でも人を余らせてしまうなど一方的に押されピンチの連続、
攻めても前半に放ったシュートは僅かに2本とチャンスらしいチャンスを
作れぬまま、0-2で前半を折り返します。

若干のポジション変更を加えた後半は攻撃、守備共に改善が見られましたが、
何度かあったチャンスも決めることができず、結局0-2のまま終了しました。

 1st 0-2
 2nd 0-0
Total 0-2

得点者
なし


年末の繁忙期に怪我人も重なり、控えがGK1人にフィールドプレーヤー1人
という非常に苦しい布陣でしたが、34歳チーム最年長の熊田(智)選手が
前半トップ下、後半はFWでフル出場しチーム最多5本のシュートを放つと、
同じく34歳で見た目は40歳の井上選手が後半の45分間ボランチで出場し
闘将の名に恥じない熱いプレーを見せるなど、苦しい台所事情を救う
二人のベテランの老体に鞭打つ頑張りがありました。

▽フル出場でチーム最多5本のシュートを放った最年長熊田(智)選手のコメント
「長年の経験で得た加齢臭で相手を困惑させ、その隙を突こうと思ったんだが…。
チャンスはあったが決めることができず残念。
前日買ったスパイクが少し大きかったことも影響した」

▽後半開始からボランチで出場した同じくチーム最年長の闘将井上選手のコメント
「集合前に立ち寄った浦和美園のイオンのあまりの大きさに驚かされ、
平常心を保てなかったのが敗因。正直興奮した。
今後試合前のショッピングは狭山のサティーくらいに留めた方がよさそうだと感じた」

▽キックオフ20秒でオウンゴールを犯した田嶋選手のコメント
「相手に一度も触れさせずに得点を奪ったという話は稀に聞くが、
相手に触れさせないうちに自陣ゴールに蹴り込むというのは初耳だ。
そんな珍しい場面に自分が関わることができて非常に光栄。
三芳PAで食べたカツ丼は格別だったよ」


ゲーム内容としては非常に課題の残る内容でした。
特に最終ライン付近で、先制点のオウンゴールを筆頭に、相手からプレッシャーを
受けた際に、大事に繋ごうとするあまり横パスや後ろへのパスが頻繁に
見られましたが、もっとギャップを抜くという意識を強く持たなければ
ボールは前へ運べませんし、寧ろ逆に追い込まれるだけです。
もちろん前の選手がしっかり顔を出すということが前提ですが、
選択としてはまずは縦に入れることを第一に考え、ギャップを塞がれ
たら横というように、ゴールを奪うための優先順位を頭に入れてプレーしていきましょう。

エースFWを欠くなど川口SCも万全の布陣ではありませんでしたが、やはり
一人ひとりが考えてプレーして自分の役割を忠実にこなす努力をしているだけに、
主力が1人2人欠けてもチームの力をそれほど落とさないゲーム運びができます。

春先から試合続きでまとまった練習時間を取れなかったこともあるかもしれませんが、
近頃個人戦術の部分が非常に疎かになっていると感じます。
この部分ができなければグループ戦術、チーム戦術と発展させることはできません。
勢いや力任せのサッカーだけではこれ以上カテゴリを上げるのは難しいです。
もっと頭を使って、常にワンランク上のサッカーを意識して取り組んでいきましょう。

最後に富岡監督を始め川口SCの皆さん、今季はリーグ戦と合わせ三度の対戦で
非常に大きな勉強をさせて頂きました。ありがとうございました。
この経験を来季に活かし、ラトルズにとって飛躍の年にしたいと思います。
来季川口SCの県1部でのご活躍を心よりお祈りいたします。